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外国為替相場の動きに経済指標の存在は欠かせません。大きな流れとしては、経済のファンダメンタルズや構造問題、戦争・テロ等による地政学的リスク、金利差相場などがあげられますが、その中で日々の経済指標の結果が大きな流れを更に助長させたり、一旦の調整のきっかけとなったりするのも事実です。簡単な解説ですが、経済指標をみる際にお役立て下さい。

「失業率」とは・・・

・雇用状況を表します。失業率=失業者÷労働力人口×100です。

失業者は基本的に収入が無いため、失業率が高いと個人消費が落ち込む傾向にあります。 米国では、政策変更のきっかけとなることが多い指標です。

「非農業就業者数変化」とは・・・

・米国経済の最重要指標です。

事業所調査によって、非農業部門に属する事業者の給与支払い帳簿をもとに就業者数を集計します。 集計数は業種別に分類されており、特に製造業の就業者数が注目されます。 雇用者数の安定なしに利上げはありえないと言われるくらい、 政策金利に大きな影響を与えます。

「貿易収支」とは・・・

・重要指標の一つです。モノの輸出から輸入を差し引いた額のことです。

米国の場合、「双子の赤字」の内の一つですから、 ドル売り相場で、この指標の結果が悪いと一方的ドルが売られる可能性があります。 イギリスは商品貿易収支、カナダは国際商品貿易と言われます。

「対米証券投資」とは・・・

・米国に流れる資本の額を表します。

具体的に、米国の国債・社債等、海外から米国に流入した金額を表します。 仮に、米国の貿易収支で赤字幅が拡大していても、 その分対米証券投資が増えていれば、 貿易収支悪化による為替マーケットの影響は軽微でしょうが、 その逆の場合は、ドル売が売られる可能性があります。

「小売売上高」とは・・・

・重要指標の一つです。

特に米国では、個人消費がGDPの約6割を占めるので、 景気の良し悪しを占う指標になります。 米国では、百貨店等の小売業の売上げをサンプル調査しています。 問題点は、速報値が大幅改訂されることがあり、 この指標だけでは個人消費全体を推計するのに無理があります。

「住宅着工件数」とは・・・

・住宅関連が好調⇒景気拡大⇒利上げという基本的なサイクルの中で、 そのきっかけを知ることができます。

月内に建設された新築住宅を示す統計です。 天候に左右されやすく、月次の変動がかなりあるので、 方向性を見極めるには3ヶ月程度の移動平均をとるなど留意が必要です。

「住宅建設許可件数」とは・・・

・住宅着工件数の先行指標で、景気先行指数にも採用されています。

利上げ、利下げの思惑を膨らませる指標でもあります。 この指標は、住宅の着工に先立って、 地方自治体などに許可申請を行わなければならない地域で、 許可発行数を調査しています。 米国では、サンプル数1万9000ヶ所で着工許可を受けたうち、 98%は実際に着工されています。

「ミシガン大消費者信頼感指数」とは・・・

・消費者の心理状況を探る指標です。

景気低迷期には、製造業関連指標よりも、 消費者マインドを知るほうが、景気動向を占う上で重要視されます。 ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが実施しており、 1966年を100として、速報は300人を対象に、 確定値は500人を対象に調査し、消費者マインドを指数化したものです。 消費者信頼感指数に先行して発表されるため、 その月の消費者マインドを探る手がかりとなります。

「消費者信頼感指数」とは・・・

・米国では、民間の研究所であるコンファランスボードが発表しています。

消費者に対するアンケート調査をもとに、 消費者の心理状況を指数化したものです。 質問内容は、経済・雇用の2項目からなる現在の状況と、 経済・雇用・所得の3項目からなる半年後の予想を季節調整して指数化し、 この5項目の平均値で発表されます。

「生産者物価指数」とは・・・

・物価上昇⇒インフレ圧力⇒利上げという基本的なサイクルの中で、 そのきっかけを知ることができます。

米国では、労働省が製造業者の約1万品目について、 販売価格の動向を測定・算出した物価指数です。

「消費者物価指数」とは・・・

・インフレの状況を見る指標としては、最も一般的で、 金融当局の政策を読む上で最重要です。

一般消費者世帯が購入する商品とサービスの総合的な価格の動きを指数化したものです。 米国では都市地域の全消費者、日本では東京都区部と全国に分けて集計しています。

「GDP」とは・・・

・国内総生産のことです。

ある国の一定期間に生み出された財・サービスの付加価値の市場価格での総額を指します。 経済全体を見るのには最適の統計ですが、 その項目や評価の仕方は国によってさまざまです。 カナダ以外は四半期ごとに集計されます。 市場では、主に前期比若しくは前期比年率が注目されます。 イギリスでは、前期比と前年比の伸び率、 フランスでは、前期比伸び率が注目されています。

「耐久財新規受注」とは・・・

・重要指標の一つです。

製造業新規受注の内の一つです。 製造業新規受注が、翌々月の月初に発表されるのに対し、 これは毎月下旬に前月分の速報値が発表され、 製造業新規受注の全統計発表時に改訂されます。 米国の生産や設備投資に対して先行性があるとの理由から重要です。

「ISM景気指数」とは・・・

・全米供給管理協会が、 製造業約350社の仕入れ担当役員にアンケート調査を実施して作成されています。

これが、50%を超えれば景気拡大、下回ると景気後退を示唆すると言われています。 企業の心理状況を反映し、景気転換の先行指標とされることから、 注目度は極めて高いといえます 。

「鉱工業生産」とは・・・

・鉱工業部門の生産動向を指数化したもので、 総合指数だけでなく、産業別と財別の分類があります。

GDP(国内総生産)との関連性が強く、 米国では発表元がFRB(連邦準備制度理事会)であり、 金融政策の材料として利用されることもあります。

「製造業新規受注」とは・・・

・製造業の出荷・在庫・新規受注・受注残高からなる指標です。

特に振幅の大きい航空機を除いた非国防資本財受注は注目度が高く、 耐久財受注とセットで捉えたほうが良い指標です。

「日銀短観」とは・・・

・日銀が、全国の民間企業約1万社に景況感や設備投資計画などをヒアリングしたものです。

実際の景気のサイクルと一致していることから、注目度は高くなります。 投資家の売買の指針に、同時に発表される企業の想定為替レートは、 需要筋が設定するレートの平均を知ることができるので参考になります。

「機械受注」とは・・・

・内閣府経済社会綜合研究所が主要機械等製造業者を対象に、 それらの企業の受注額を集計し、毎月発表しています。

通常、額が大きく不規則な動きをする船舶・電力を除いた民需ベースで議論されます。

「IFO景況感指数」とは・・・

・Ifo研究所が、ドイツの約7000社の役員を対象に景況感について調査し、 1991年を100とした数字です。

鉱工業生産との関連性が強く、ユーロ相場を見る上で重要視されています。

「ZEW景況感指数」とは・・・

・民間調査会社の欧州経済センターが、経済アナリストに対して調査したものです。

向こう6ヶ月の景気見通しに対する予想を回答させ、 楽観回答の比率から悲観回答の比率を差し引いたものです。 この発表の1週間後にIFO景況感指数が発表されます。

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