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第4章 外国為替取引の仕組みと構造を知っておこう-2

2 直物相場・先渡し相場とは何だろう
  ~現物の外国為替取引は受け渡しの時期によって直物と先渡しに分けられる

◆ 直物と先渡し
 直接の物と書いて直物<じきもの>と呼びます。直物相場とは、外国為替の取引成立後、2営業日以内に受け渡しを行うものを指します。
 通常の場合、直物の受け渡しは取引の2営業日後ですが、例外的に2営業日よりも早く受け渡しが行われるものもあります。先渡し相場は、3営業日以降に受け渡しされるものをいいます。
 先渡し相場とは、将来に外国為替の受け渡しをするという約束を前提に取引されるものです。先渡し相場は直物相場を基につくられます。先物と呼ぶこともありますが、厳密には先渡し相場です。先渡しとは違って、取引所で取引されているものを先物相場と呼びます。それと区別をするには、先渡し相場という呼び方をしたほうがよいでしょう。先渡し(フォワード=Forward)が相対取引であるのに対して、先物(フューチャーズ=Futures)は取引所で取引されるもので、不特定多数の参加者を前提に、将来の特定日に特定の通貨を特定の価格で、特定の額だけ取引する契約です。取引単位や決済期日などの取引条件が規格化・標準化されているのです。
 これに対してフォワードは、期日や金額が自由に取り決められる取引ということになります。

◆ スポット・レー卜とは
 スポット・レート(Spot Rate)とは、銀行間(インターバンク)取引の直物取引のレートで、翌々営業日渡しのレートのことをいいます。
 なお、マスコミなどで寄付(よりつき。始値<はじめね>ともいいます)、高値、安値、終値(引値ともいいます)といった形で紹介されるのは、このスポット・レートです。
 銀行間取引では、通常、買い値(ビッド=Bid)と売り値(オファー=Offer)の双方が提示されます。たとえば、クォート(見積もり)を依頼された銀行の買い値が115円20銭、売り値が115円25銭としますと、「115円20-25銭」(115円20銭-115円25銭の意味)と表されます。115円という大台はわかっているので、口頭では「ニマル、ニィゴウ」(20銭-25銭の意味)と、下2桁がビッドとオファーの順に棒読みされます。また、ビッドとオファーの差のことをスプレッドといい、一般にこの差が大きいほどレートが悪いといえます。
 テレビのニュースで「いまニューヨーク市場では、円相場は115円20銭から25銭で取引されています」といっているのを見ることがあります。
 最初に述べましたように、$1=115.20~25円というのは、ドルの値段を円で評価したものです。20~25というのは、ビッドが115円20銭であり、オファーが115円25銭という意味。そう、20銭から25銭の間で取引されているというのは、厳密には正確な表現ではありません。


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2007年03月02日 12:40に投稿されたエントリーのページです。

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