外国為替ディーラーやマーケットエコノミストは外国為替相場をどのように予測しているのでしょうか。ここでは、相場を予測するにはどのようにすればよいのか、実践に即して説明します。
1 実践・マーケット予測
ここでは、教科書的な話にとどまらず「実際にどのように予測しているのか」ということを述べたいと思います。
経済学は社会科学ですが、相場はさらに社会科学的です。どういう意味かといいますと、自然科学のように割り切れないために、「本当にそうか」ということが頻繁に起こるということです。
たとえば、米国が金利を上げた場合、金利が上がるからドルを買うという意見も出れば、債券が売られるかもしれないからドルを売るという意見も出てきます。このときにどちらをメイン・シナリオと考えるか、ということがポイントになってくるのです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、シナリオはさまざまに描けるわけです。
◆ よい予測をするには?
「よい予測をするにはどうすればよいのですか」という質問をよく受けます。私は2つの答えを用意しています。
1つは「よい予測をしようと思うこと」です。いい加減な気持ちで予測が当たるほど相場は甘くありません。もう1つは「かわいい人であること(愛嬌があること)」です。別に、媚を売れと言っているのではありません。ただ、何か価値のある情報を伝えようとするとき、生意気な人間に対してはその気にならないからです。かわいくない人は情報収集の点で劣るということです。