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第7章 外国為替相場を予測してみよう-5

5 高橋亀吉の相場哲学を学ぶ

 表は高橋亀吉の『私の実践経済学』(東洋経済新報社)などからの要約と私なりの簡単な解説です。彼のフィロソフィー(相場哲学)から学ぶことはたくさんあります。予測する際に参考となると思いますので、いくつかを紹介しておきます。

◆ 経済理論は変化する
 時代が違えば経済理論は異なってきますが、経済理論は変化すると思っていない人がいます。「過去のケースからすれば今回も……」と考えすぎるのもよくありません。
 環境の変化に応じて柔軟な考え方をする必要があります。

◆ 理論は本ではなく現実から学ぶ
 高橋はアダム・スミスになったつもりで観察し、考えました。前述のように、私も当事者の立場で考えることにしています。

◆ 米国経済は国内経済、日本経済は国際経済
 米国の経済理論がそのまま日本で使えないのは当たり前のことです。
 米国経済は国内で自己完結しているため、たとえば、株、通貨(ドル)、債券のトリプル安は起こりやすいとワンセットで考えられます。しかし、この米国の考え方を日本に置き換えて、円安が日本株安につながると考えるのは短絡的です。

◆ 「変態」か「変化」かを早く識別せよ
 何が変わったかを読んでいくということです。あらゆるものにタイム・ラグがあるというのも観察のポイントです。

◆ 統計数値の危険な落とし穴に気をつけよ 
たとえば、中国で饅頭1個買っても、上海と西安とでは物価がまったく違うということがわかります。中国全土の物価というのは何なのでしょうか。数字だけを見ても現実はわかりません。
 日本の貿易黒字が膨らんでいった場合、ストックが問題になります。
 貿易黒字が100円増えたと考えるか、1000円だったものが10%増えたと考えるのかで見方が変わってきます。これも1つのポイントです。

◆ 耐久力の限界線を知れ
 あるところで耐えきれなくなるということもあります。円高で「日本経済はダメになる」とよくいわれていました。実際はどうだったかというと耐えましたが、しかし、いつかの時点で突如としてカタストロフィーが起こるということはありえます。

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2007年07月26日 12:37に投稿されたエントリーのページです。

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