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第7章 外国為替相場を予測してみよう-6

6 マーフィーの法則とは何だろう

◆ マーフィーの法則
 本当かもしれないし嘘かもしれないという法則もどきがマーフィーの法則です。
 たとえば、「パンにジャムを塗って床に落とすと高級絨毯ならジャムがくっついてしまうが、安価な絨毯ならくっつくことはない」というようなものだといわれますが、もともとの意味は少し違うようです。
 マーフィーの法則は、物事の不条理などに関する一連の警句、経験から生まれた種々のユーモラスな知恵です。井上ひさし氏の本では『諺よりはやや合理的であるが、科学上の法則よりはずっと不合理な法則もどき。仕事の進め方や時間管理や組織づくりについての、ユーモラスな警句。科学者や技術者や実務家の信じているらしい、あまりあてにならぬ法則』と紹介されています。
 外国為替相場の理論や仮説、材料の解釈もマーフィーの法則に近いと思います。
 たとえば、かつて「有事の際のドル買い」ということがよく言われました。理論的に正しいかどうかは別にして、軍事的紛争があったらドルを買えばよいと皆が思っていました。これもマーフィーの法則でしょう。
 これらは時代とともに、見方が変わってくることもあります。たとえば、「有事の際のドル買い」も、ソ連の崩壊後は言われることはなくなりました。
 「財政出動して景気を刺激するという国の通貨は『買い』か『売り』か」という問いに対する答えは、人によって異なると思います。おそらくその国の景気はよくなるので「買い」だと思う人が多いでしょう。
 米国のGDP成長率が増えた場合、私たちはドル買いを発想します。昔の本を見ますと、答えはドル売りになっています。これは本が間違っているのではなく、当時のセオリーがそうであったことを示しています。

 現在では、日本が財政出動を積極的に行った場合、円が買われると考える人が多いと思いますが、昔の理論ではそうではなかったというわけです。
 なぜなら、財政を出動しないと景気がよくならないような国は、ゆくゆくはインフレが起こり、その国の通貨は「売り」だと考えられていたわけです。インフレになる国の通貨を買うのはおかしいのです。現在と答えがまったく違うのは20~30年前に皆の認識が変わったためなのです。それまでは「売り」だったセオリーが「買い」に変わったわけです。これは端的な例ですが、どちらが正解かは別として、流行の考え方についていくことも大事だと思います。

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2007年07月26日 12:39に投稿されたエントリーのページです。

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