 |
「まゆか・FXデビュー」、「為替の仕組み・読み方」に続く初心者シリースの第三弾「テクニカル分析入門」堂々スタート!
テクニカル分析、チャート分析の解説に入る前に、林先生がなぜテクニカル分析を勉強するようになったのか、その経緯を述べていただきます、これからテクニカル分析を勉強する人には必読です!!
|
「プロローグ テクニカル分析への招待」
3 テクニカル分析とチャートの関係は?
チャートはテクニカル分析のスタートライン
<テクニカルという言葉には二種類の意味がある>
市場で使うテクニカル分析という言葉には二種類あります。一つは「昨日、ダウはテクニカルにリバウンドした」とかいう用法で、たいした意味のない用法です。強いて訳せば、「自律的に」「これといった理由なく」ということになるでしょう。もう一つはテクニカル分析という概念です。たまに混同している人もいますが、私が述べようとしているテクニカルとは、「相場を価格・時間・出来高など相場自体から得られるデータをもとに分析すること」です。
<チャートとは?>
チャートとは何でしょう。
手元にある英和辞典で引くと、「①図、図法、グラフ、②海図、水路図」とあります。広辞苑では「海図、地図、天気図」と解説されています。
ちなみに、広辞苑で罫線を引くと、「①文字の行間の境の線、けい、②罫線表の略」とあり、罫線表は「過去の相場の動きをグラフに示したもの。弾き方に星形法・カギ形・棒形法などがあり、期間によって日足・週足・月足、値幅によって一円足・五円足・十円足などがある。足取表」とあります。
罫線というと、易の卦と似ているので、何か占いを彷彿とさせますが、関係はありません。
テクニカル・アナリストには思い入れがあり、相場のグラフをチャートと呼ぶわけですが、チャートとは要するに過去の相場の動きを記したグラフのことです。
<チャートは海図>
一九世紀初頭の有名なトレーダー、W・D・ギャンはチャートについて、次のように書いています。
「株の今後の値段に影響する情報はすべてその値動きに織り込まれているのだから、必要なのは値段だけである。今後の値段を決めるのにチャートは何の役にも立たないし、単に過去の歴史を示すにすぎないという人が多い。その通りである。チャートは確かに過去の記録である。だが、将来は過去の繰り返しにすぎない。ビジネスマンは皆、先々の商品の買い付けを決めるときは過去の営業記録を調べる。過去の記録と比べて、はじめて判断が可能になる。人間の場合も、ある人の記録を調べてその過去がよければ、その人の将来もよいだろうと判断する。チャートは単なる図であるが、言葉で伝えるよりもわかりやすく物事を示してくれる。同じことを言葉でいうこともできるだろうが、チャートで見る方が理解が早い」
<過去の動きを把握するのにはチャートが手っ取り早い>
かつてチャート嫌いの先輩が、私にチャートをコピーしているところを見られて「過去の動きがわかりやすいから」と照れながら言い訳していたことを思い出します。今後の予測に使うかどうかは別として、過去の動きを把握するには、チャートが手っ取り早いのは異論がないでしょう。
そして、チャートを今後の予測に使おうというのがテクニカル分析なのです。ギャンの時代ばかりではなく、現在も、過去のデータは将来の予測に役立たないという人もいますが、私たちの予測というのは、テクニカル分析であろうがファンダメンタル分析であろうが、すべて過去のデータから出発しているといっても過言ではないのです。
また、誰もがタダで入手できる情報から、相場が予測できるわけがないという人もいますが、それも論理的ではありません。タダで入手できる情報というのと、価値がないというのは、イコールではないのは当然だからです。こう言えばわかりやすいでしょうか。高額な料金をとる情報は必ずしも価値があるというわけではないでしょう。
<チャートは過去の動きを示す>

~次回(「4 説明できないものを大切にしよう」)へ続く~
|
「プロローグ テクニカル分析への招待」
vol.1
1 テクニカル分析への入り口-相場の変動要因はいろいろある
2 テクニカル分析と微分の話-テクニカル分析は理由探しをやめること
vol.2
3 テクニカル分析とチャートの関係は?-チャートはテクニカル分析のスタートライン
vol.3
4 説明できないものを大切にしよう-テクニカル分析は非合理な発想も含む
vol.4
5 テクニカル分析vs.ファンダメンタル分析-対峙するのか、同源なのか
vol.5
6 アンチ・チャート論について考えてみよう-テクニカル分析に対する偏見・誤解に答える
vol.6
7 テクニカル分析の特徴-重要な特徴が二つある
|
>>TOPへ
|