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取り敢えず上値目標の達成で撤退!?

今週明けのドル/円は、欧州勢参入後の買いで122.00円の節目を上抜けて122.20円へ上昇、当面の波動目標として掲げてきた122.17円処(=114.43+【108.97⇒116.71】)を達成した。・・・

また、今週の『森レポート』P.7で指摘したように日柄面では変化しやすい時間帯に入っており、昨日の高値は「時間」と「価格」の均衡点と解釈することもできよう。
これにより筆者の当面のストラテジーは、ひとまず撤退し、然るべき押し目を待つことにした。 
―――日足均衡表では「三役揃い踏み」の状態にあって『転換線』がNYクローズベースのサポートとして機能しており、波動目標の122.17円処を目指す構図に変化はみられていない。 但し、日柄的な観点からは今週「01/30」と「02/01」には「基本数値」に基づく応答日を迎えるため、上昇波動が時間切れにより調整入りする可能性は念頭に置いておきたい。加えて01/29には、しばしば『変化日(時間の均衡点)』として捉えられる『雲のねじれ』も発生するため、01/29~02/01の値動きは特に注意を要したい。
尚、目先的な方向性を示す『転換線』は、02/02から下向きに転じる可能性を示しているため、買い方は週前半に利食いの目処を付けるようにしたい。―――以上、今週の『森レポート』P.7からの抜粋。

さて、今週は米国で重要指標の発表が目白押しとなっており、事前予想では総じて強い内容が見込まれ、米金融資本市場では下振れよりも上振れリスクが警戒されている。 
FEDが昨年8月に連続利上げを休止して以降、米金融資本市場では「ゴルディロックス・エコノミー」を囃して株高・債券高(=金利は低下)が進展した。 
「ゴルディロックス」とは、『Goldilocks and the Three Bears』の主人公である“わがままな女の子”の名前。 女の子は、森で3匹のクマの留守宅に迷い込み、おなかが空いたといって食べ物を探し、父グマのスープは熱すぎると文句を言い、母グマのスープは冷たすぎると文句を言い、小グマのスープはちょうどいいとってたいらげる。 今後は眠くなったといってベッドに行くが、父グマのベッドは固すぎる、母グマのベッドは柔らかすぎる、などとこんな調子で部屋中を散らかしているところにクマの親子が戻ってきて慌てて逃げ出すというのが物語の結末である。
米国経済はインフレが懸念されるほど熱くなく、住宅市場の減速でも失業が増えるほど冷たくもなく、市場(リスクマネー)にとってちょうど良い好都合なシナリオであったわけである。
海外投資家は、昨年8月から最新データとなる11月までの4ヶ月間に計3,348.42億㌦もの米株式・債券を買い越している。
ところが、FRBは一向にインフレ警戒姿勢を緩める気配はなく、最近発表された指標は事前予想を上回る強い内容が多く、米長期金利の指標である10年債利回りは昨年8月以来の水準に上昇(価格は下落)している。
童話ではクマの親子が帰ってきて慌てることになるが、市場(リスクマネー)を慌てさせるものは何であろうか? 強すぎる米経済指標が、一段と米長期金利の上昇を促すことになれば、リスク軽視で拡大した様々なポジションの手仕舞いを誘発することになろう。 最悪の場合は、昨年5月にみられた「グローバル・リスク・リダクション」の再現であり、ファンダメンタルズに関係なくあらゆるポジションが巻き戻されることになる。 これはあくまでリスクシナリオであり、杞憂に終わることを願っているが、リスクは想定外のところから顕在化するものであり、ドル安・円高論者の声が聞けなくなったいまこそ要注意といえるかもしれない。
昨日ロイターが配信したクロスマーケットのリードは、「相次ぐ良好な経済指標を受けて米長期金利に上昇圧力がかかっている。世界の株式市場は過去に何度も米長期金利上昇をきっかけに調整局面入りした経緯があるため神経質になりがちだが・・・」と書いており、こうした見方が少数派でないことは念頭に置いておきたい。


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2007年01月30日 11:37に投稿されたエントリーのページです。

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