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117円Highの揉み合い後のシナリオ

今週明けのドル/円は方向観に乏しく、117円Highでの膠着感を強めている。
注目の日銀短観はヘッドラインが示すほど弱くなかったほか、米ISM製造業景気指数も一段のドル売りを促す決定打とはならず、既存レンジ内の小動きに終始した。・・・

もっとも、ドルを取り巻く市場環境は米住宅問題から地政学的リスクに至るまでドル売り材料に事欠かない状況にあり、むしろドルの下げ渋りが不気味でもある。
今週の『森レポート』P.4では、「ドル売り材料が山積する状況下でのドル下げ渋り」とのタイトルで、ドル下げ渋りの要因を二つ掲げたが、これら要因は突発的なドル反発をもたらしてきたことも少なくない。
ドルの総合的な実力を示す『FRBインデックス』は、昨年5月と12月のボトム圏に急接近している。 同時に、市場での投機的なドルショートポジションが昨年5月や12月の水準にまで積み上がっている。
このことは、膨大なドルショートの巻き戻しに伴う潜在的なドル反発力を秘めていることを意味する。
行動ファイナンス論を持ち出すまでもなく、市場センチメントは悪材料を織り込む段階が最も弱気に傾斜するが、次第に悪材料への反応は鈍くなり、逆に好材料に反応しやすくなってくる。
市場はすでに、米サブプライムモーゲージの焦げ付きと専門会社の連続破たん、米企業収益のピークアウトと設備投資の急減、米景気減速下のコアインフレの高止まり、中東発の地政学的緊張と原油高など、一連のドル売り材料を織り込んできており、一段のドル下落を促すには新たな手掛かり材料が必要となってくる。
短期筋にとっては、ドルショートが溜まっている状況下での下げ渋りは、ショート・スクイーズを促す絶好の局面となってこよう。
昨日のドル/円は、東京序盤に118.08円まで上昇したが、またしても日足均衡表の『基準線』で跳ね返され、このあと117.50円へ引き落とされてしまった。 
『基準線』は先週末まで118.40円処に居座っていたが、昨日は118.08円まで低下し、本日は117.96円処まで下がっている。 今朝9時過ぎに付けた戻り高値117.93円も『基準線』(=117.96円処)に抑えられる格好となっているが、『基準線』は明日には一気に117.01円処へ下がるため、このあと117円台を割り込む急落がない限り『基準線』を約5週間ぶりに上回ることになる。
先週末に上向きに転じた『21日平均線』(=本日117.39円処)はNYクローズベースのサポートとして期待され、NYクローズの軌道を示す『遅行線』は日々線の外側に抜け出ることが可能となる。
加えて、明日には『転換線』と『基準線』の位置が好転するため、「三役逆転」の状態が解消すると共に、「三役揃い踏み」の“強気シグナル”を点灯する可能性が高まってくる。
こうした観点からは、本日と明日の挙動が極めて重要となってくるが、今週の『森レポート』P.7-8で指摘したように、三角保ち合いは強気を示唆する“アセンディング・トライアングル”に変形しており、保ち合い上放れをメインシナリオとしておきたい。
リスクシナリオは、“アセンディング・トライアングル”の下限が破られる局面であり、この場合には「二番底」を試す可能性を想定しておきたい。 この場合でも、108.97円(2006/05/17)と115.16円(03/05)を結ぶ上昇トレンドラインが破られない限り、底割れの可能性は低いといえよう。


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2007年04月03日 11:46に投稿されたエントリーのページです。

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