« 市場混乱回避の「円安不問」 | メイン | 世界同時株高と歩調を合わせる円安 »

市場のテーマと注目点

●今週の予想レンジ: ドル/円=118.36-120.26(⇒118円Lowをベースとする取引レンジの形成)
           ユーロ/ドル=1.3373-1.3596㌦(⇒取引レンジの上方シフト)
            ユーロ/円=160.23-162.48円
・・・

※予想レンジは、原則として250㌽の範囲内で提示しているため、オーバーシュートの可能性には留意されたい。
●今週の注目点:
4月第2週の為替マーケットは、前週に引き続き高金利通貨買い・円売りの流れが継続する一方で、ドルがほぼ全面安の展開となった。
ドルの総合的な実力を示すFRBインデックス(=対主要通貨ベース)は、先週末04/13についに95年4月以来の安値をブレイクして、史上最安値を更新するに至っている。
こうした最中で開催されたワシントンG7は、米景気の先行きに対する懸念や為替を巡る表立った対立を潜め、世界経済の力強い拡大を評価する共同声明を採択して閉幕している。
ただ米経済については、株式・債券・ドルのトリプル高が進展した昨年後半の「ゴルディロックス・エコノミー」を脱し、「スタグフレーション」入りが懸念され始めるなど、市場はドルの不確実性を織り込み始めているといえよう。
福井日銀総裁は2月末からの世界連鎖株安を昨年5月に発生した「グローバル・リスク・リダクション」の第2ラウンドと位置付けているが、ユーロ/円が発足来高値を連日更新する状況下でも“為替議論”が盛り上がらなかったのは、市場混乱を回避したいとの危機意識があったと読むこともできよう。
こうした状況下で迎える今週の主な注目ポイントは、➊前回の為替声明を踏襲したワシントンG7の解釈、➋米経済のスタグフレーション懸念と長期金利の動向、➌最安値圏のドル実効相場とドル/円への波及リスク、―――などが挙げられよう。 まず、ワシントンG7明けの市場の反応が焦点となるが、要人が発信するメッセージ(G7声明の主旨)が持続可能な相場トレンドを見極める上で注目されよう。
また、今週は米欧で重要指標の発表が相次ぐ予定となっており、なかでも米消費者物価指数や住宅関連指標、小売売上高などは米経済のスタグフレーション入りのリスクを見極める上で注目されよう。 同時に米長期金利の動向が重要となり、米10年債利回りは先週末にインフレ高進への警戒感から節目となる4.75%を上抜けて2ヶ月ぶりの水準に上昇(=債券価格は下落)しており、一段の長期金利上昇は米株式・債券・ドルのトリプル安のリスクを増幅する可能性は念頭に置いておきたい。 (4月15日 19:10記)

★04/16-04/20の主なイベントおよび経済指標
<04/16 Mon.>
(日)2月-商業販売統計、2月‐鉱工業生産・確報
(日)福井日銀総裁‐信託大会で挨拶
(日)月例経済報告に関する関係閣僚会議
(英)3月‐生産者物価指数
(欧)(独)3月‐消費者物価指数
(米)4月‐エンパイア・ステート指数
(米)3月‐小売売上高、2月‐企業在庫
(米)2月‐TIC(対米証券投資状況)
(米)4月‐NAHB住宅市場指数
(米)セントルイス連銀プール総裁‐講演
(米)フィラデルフィア連銀プロッサー総裁‐講演
<04/17 Tue.>
(日)3月‐消費動向調査<内閣府>
(英)3月‐消費者物価指数
(独)4月‐ZEW景況感指数
(米)3月‐住宅着工・許可件数
(米)3月‐消費者物価指数、3月‐実質所得
(米)フィラデルフィア連銀プロッサー総裁‐講演
(米)NY連銀・欧州委員会主催の会合
トリシェ総裁-講演、NY連銀ガイトナー総裁
(米)サブプライム関連の公聴会‐下院金融委員会
(米)3月‐鉱工業生産・設備稼働率   
<04/18 Wed.>
(日)2月‐改訂景気動向指数
(英)MPC(中銀金融政策委員会)議事録
(英)3月‐失業率、(仏)2月‐経常収支
(欧)トリシェECB総裁‐講演
(米)住宅ローン借換え申請件数<米抵当銀協>
<04/19 Thu.>
(日)2月‐第3次産業活動指数
(日)対内・対外証券売買契約状況(週次)
(日)日銀支店長会議‐福井総裁挨拶
「さくらリポート(地域経済報告)」
(日)内閣府・物価安定政策会議‐堀議長会見
(欧)ECB月例報告、(独)3月‐生産者物価指数
(米)新規失業保険申請者件数・週次
(米)3月‐景気先行指数<コンファレンスボード>
(米)4月‐フィラデルフィア連銀景況指数
(米)サンフランシスコ連銀イエレン総裁‐講演
(米)ダラス連銀フィッシャー総裁‐講演
<04/20 Fri.>
(日)2月‐全産業活動指数
(英)3月‐小売売上高、(仏)3月‐消費支出
(欧)EU非公式財務相会合~04/21迄
(米)ポールソン財務長官-講演
(米)ミシュキンFRB理事‐講演
(注)スケジュールは変更・中止の可能性もあります。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年04月16日 09:18に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「市場混乱回避の「円安不問」」です。

次の投稿は「世界同時株高と歩調を合わせる円安」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。