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5月は消極的なドル反発(=非ドル通貨の反落)に期待!?

今週明けのマーケットは、中国人民銀行による預金準備率の引き上げやトルコでの政情不安など、“リスク忌避的な投資行動”を誘発しかねない材料で始まったが、

クロス円の調整は一時的な下げに止まり、円キャリー巻き戻しは杞憂に終わった。
一方、世界の主要株価指数は、欧州株の反発を除いて軒並み下落しており、特に新興市場国の下落は“手仕舞い相場”の始まりを連想させている。
4月の月間騰落率が+5.7%と2003年12月以来の高い上昇率を達成したNYダウもこの日は4月中で3回目となる下げとなったが、下落率はわずか0.44%とどまり高値圏を維持している。
しかし、先週までの米株高を支えた企業の決算発表もピークを過ぎ、市場の関心は今後の金融政策を占う米経済指標にシフトすることになる。
好調な世界経済の恩恵を受けるという図式に変わりはないものの、世界の総生産の約25%に相当する米国経済を無視することはできない。 サンフランシスコ連銀イエレン総裁は04/28のスピーチで、「米経済が下振れする可能性があり、その影響は世界に波及しかねない」との認識を示している。 
昨日発表された4月のシカゴPMI景気指数は、52.9と3月の61.7や事前予想の54.0を大きく下回った。 経済活動の拡大・縮小の分岐点である50を上回っているものの、足元では振幅が激しく、安定的な拡大期とはいえない。
一方、PMI指数を構成する「支払価格」は64.9へ上振れており、インフレ圧力を懸念させている。
FRBがインフレ指標として注視するコアPCE価格指数の前年比伸び率は、4月に+2.1%と3月の+2.4%から鈍化したものの、引き続き安定圏の上限とされる2.0%を上回っている。
 つまり、現段階では“スタグフレーション”入りのリスクを払拭するには至っておらず、米株式市場やFFレート先物市場が織り込む“利下げ期待”は今回も修正を余儀なくされることになろう。
この場合、米株式市場の調整安が想定されるが、右図のフローチャートが示すようにリスクマネーの収縮やリパトリによって消極的なドル高(=非ドル通貨の下落)が促される可能性が想定されよう。
ドル/円は、今週の『森レポート(全P.12)』のP.7で述べたように、年初来高値122.20円(01/29)をトップとする「ヘッド・アンド・ショルダーズ」の右肩を形成しているとみられ、前回の戻り高値119.87円(04/16)を上抜く前に直近の安値117.61円(04/19)が破られると、右肩の高値が119.87円で確定することになる。
つまり、119.87円処の上値攻防がテクニカル的に極めて重要となっているが、昨日の高値が119.76円で抑えられたように、同水準には国内輸出企業などのリーブオーダーが設定されているようだ。
一方、前週に採り上げた「ゴールデンウィーク前後のアノマリー」では、GW直前の円安⇒期間中の円高⇒直後の円安という変動パターンがみられており、このパターンを踏襲する場合にはGW期間中には先週末04/27の119.77円から117円割れの円高が想定されることになる。
ご参考: < 2001年以降の過去6年のGW前後の変動パターン >
・ 「GW直前の円安」⇒「GW期間中の円高」⇒「GW後の円安」
・ GW期間中に平均3.04円の円高が進展(平均変動率は2.55%)
・ GW直後には平均2.94円の円安が進展(平均変動率は2.63%)
  ・ 2007年に平均的な変動パターンを当てはめると・・・
   119.77円⇒GW期間中に116.72円⇒GW直後に119.79円―――となってくる。

前頁で述べた「消極的なドル高・非ドル通貨の下落」のシナリオが現実的なものとなる場合には、クロス円の調整安も必至であり、ドル/円は対ドルでの円安圧力とクロスベースの円高圧力によってレンジ内の乱高下が想定されてこよう。 この5月のドル/円はトレーディング相場と位置付けて短期利ざや狙いに徹して見るのも面白いかもしれない。 (⇒非ドル通貨は戻り売り)
(5月1日 11:25記)


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2007年05月01日 11:47に投稿されたエントリーのページです。

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