そうめんとひやむぎにのように、
為替の世界で、「似て非なるもの」(悪い意味で使うのではなく)で表現されるものには、
ユーロ(ユーロ圏)とポンド(イギリス)、
ドル(米国)とカナダドル(カナダ)があります。
その中でユーロとポンドに注目してみたいと思います。
ユーロは、EU(欧州連合)27カ国の内、13カ国で採用されている通貨です。
ポンドは、EU加盟国ですが、イギリスで採用されている通貨です。
「似て」とは、同じ経済圏で、
「非なるもの」とは、使っている通貨が違うということです。
本来なら、同じ経済圏ですから、
この2つの通貨の力関係はそんなに違わないはずです。
FXは、「ユーロ/ポンド」という1つの「通貨ペア」を構成する、
「ユーロ」と「ポンド」という2つの「通貨」の相対的力関係が値段に反映しますから、
ユーロの経済が好景気であり、イギリスが同様だとすると、
「ユーロ/ポンド」という通貨ペアの値段は、ほぼ一定で推移するはずです。
また、ユーロの経済が不景気であり、イギリスが同様だとしても、
「ユーロ/ポンド」という通貨ペアの値段は、ほぼ一定で推移するはずです。
今のユーロ圏の経済状態を見てみましょう。
ユーロ圏では、物価上昇率を2%未満に抑える政策政策目標を掲げていましたが、
現在かなりオーバーして3%とユーロ流通後最高水準になっています。
サブプライムの問題(信用力の低い個人向け住宅問題)は、
ユーロ圏にとって、これから不景気に向かうというより、
良い意味で景気減速によるインフレ抑制効果となります。
次に、イギリスは米国発のサブプライムの問題をまともに受け、
住宅市場の減速は予想より顕著で、消費者物価指数も市場予想を下回り、
来年2月は、今月に続き利下げ観測が出てきています。
以上の2つから、「ユーロ」と「ポンド」の2つの通貨の力関係に違いが出てきています。
ユーロがポンドに対して強含みそうです。
「ユーロ/ポンド」という通貨ペアの値段は、現在0.7200位です。
ユーロがポンドに対して強くなれば、値段は上がり、
ユーロがポンドに対して弱くなれば、値段は下がります。
2003年に0.7254というのが、ユーロ誕生以来最高値です。
チャートの性質上、過去の最高値を抜けたら、更に高値を更新しやすいです。
今年、ユーロ/ドルは、それまでの最高値2004年の1.3665を抜け、
現在1.4380位になっています。
ユーロ/ポンドも、0.7254を上抜けてくるようだと、
ユーロ/ドルのようになるかもしれません。
しかし、抜け切れないと目先の天井となるでしょう。





