FXのマーケットは、1日約250兆円のお金が運用されています。
東証の1日は約2兆円です。
日本が昼の時、時差14時間ある米国からも、マーケットに参加しているように、
FXのマーケットは眠らないのです。そこには、多くの人が参加しています。
マーケットがなぜ動くかというと、
単純に買いが多ければ上がるし、売りが多ければ下がります。
その上げ、下げの判断材料になるものが、ファンダメンタルズと言われている、
株価、金利、経済成長率、財政収支、貿易収支、要人発言等です。
また、ローソク足等チャートを使った各種の指数もそうです。
ただ、私が一番気にかけていることは、マーケットにある不安心理と安心感です。
例えば、「土地神話」という安心感があれば、
実勢価格よりかなり高い土地でも、買い手がつき、土地の値段はさらに上がり、
バブルをつくります。
また、今年8月にサブプライムが問題視されたとき、
世界中のどの金融機関にどれだけの不良債権があるのか具体的に分からなくても、
これからどうなるかという不安心理で、マーケットは大崩しました。
良くも悪くも、ファンダメンタルズに代表されるような計量的分析では、
相場の予測をしきれません。いくらテストの点が良くても、
それだけで人間の優劣を決められないのと同じです。
例えば、車で新しくできたショッピングセンターまで出かけようとしましょう。
そこまで行くにはと、最短コースで行くことを考えるはずです。
人間というのは合理的にものを考えるものだと思うかもしれません。
人間の脳というのは、
「大脳辺縁系」と呼ばれる、脳の中で最も古い部位で、
動物として生きていくための機能や感情をつかさどる部分と、
「大脳皮質」と呼ばれる、生物の進化とともに進化してきた、
理性をコントロールする部分があります。
私たちが判断、選択する部分の多くは、大脳辺縁系で行われています。
この意味するところは、自分自身いくら合理的にものを考えているようでも、
大脳辺縁系という感情をつかさどる部分で決定されているということは、
その影響を受けないわけがないということです。
ですから、「見切り千両」、「利食い千人力」が出来なくても、
当たり前ということもいえます。別に自分自身を悲観する必要はありません。
そういう人の集まりが、1日250兆円動かしているのですから。
これから発表される米国の経済指標はサブプライム問題の影響で、
良くはないでしょうが、問題はそれをマーケット参加者がどう思うかです。
不安と思うか、予想内と思うのかでドルをはじめ通貨の動きが決まります。
数字で表せないだけに、マーケットは動かなくても、
値段くらいは眺めておいたほうが、良さそうです。





