バブルの象徴の長銀(一旦国有化の後、現新生銀行)は、
元々、石油化学、合繊、自動車、家電、工作機械などの製造業のために、
長期資金の安定供給を目的として設立され、
日本の高度経済成長期には、その役割を十分果たしてきました。
その後、長銀は、1988年頃から(1989年12月28日、
日経平均株価は38,915.87円のピークを打ちますが、
その後も地価は上がり続けています。もちろん当時バブルという言葉もありません)、
不動産関連融資を始めるようになりました。
結果、イ・アイ・イ・インターナショナルの焦げ付きがとどめとなり、
1998年に経営破綻しました。
会社の経営管理の方法で「2・6・2」という法則があるそうです。
ヒントは働きアリの中でも2割はサボっているということです。
2割が働き、2割はあまり働かないというのが組織の一般的な状況です。
経営者、管理者はあまり働かない2割に焦点をあてるのではなく、
真ん中の6割に対して有効に働けるような環境を作ることが大切ということです。
つまり、この真ん中の6割がどっちを向いているかということが、
組織の運命、会社の運命を左右するのです。
バブルの絶頂前の1988年頃では、
不動産関連融資が時勢にあったチャンスと長銀では捉えられていたので、
真ん中の6割の意思決定できる人間の心理もそちらに傾いていたと思います。
結果、慎重論はかき消されてしまったのでしょう。
最近米国で話題となっているモノライン(金融保証会社)もその例です。
当初、米国債の保証を主にやっていましたが、
不動産の高騰によって、不動産関連の証券も取り扱うようになりました。
それが、サブプライム証券です。どこかで見た図式です。
経済だけでなく、ボクシングもパンチを出さなければ勝てませんが、
その瞬間、防御が一番手薄となりカウンターパンチをもらいやすくなります。
歴史は繰り返します。全て否定するつもりはありません。
誰も、業績アップのために行っていることですが、
良いときほど慎重なリスク管理が必要なのですね。





