2006年11月16日
マーフィー
今回よりコラムを担当させて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。
まず、最初に、私のマーケットへのアプローチ方法をお伝えしておきたいと思います。
基本的には、私が過去22年の市場での経験等々を踏まえた上で確立した「テクニカル手法」をベースに分析してまいります。その為、世の中で一般に語られている「ファンダメンタルズ分析」はこのコラムにては敢えて排除させて頂きます。
その理由は、私自身の投資哲学の一つでもありますが、相場は相場に聞く、現在の相場を真正面から分析するというスタンスから、所謂「相場の材料」は「後講釈の為の口実」と見なしており、個人投資家の皆様の最終期待である「収益力の向上」という観点からは重要度は低いと判断しているからです。
私の投資哲学の一つに、「予想はしない、予測をする」というものがあります。あの「一目均衡表」理論の創始者である一目山人翁が原著書の中でも述べておられます。即ち、ある相場が幾らまで上がる、下がるといったコメントは「予想」ですが、「予測」とは、ある相場がある時点でどの位置にいれば、上がる、もしくは下がるといったことを指します。
「予測」とはあくまで「相場の現在性」にこだわるわけであり、状況が変われば臨機応変に、柔軟に自分のポジションを変更するわけです。このことを一目山人翁は、「任運自在」と仰っています。運びに任せて自由にある、といった意味合いです。
ところで、相場に参加していると、スピードが要求されます。ある重要な経済指標が発表になって、その内容を分析して、いざ相場に入ろうと思ったらマーケットは既に終わっていたなんていうことが笑い話になる内はまだ良いですが、自分の大事な懐のお金を投資してポジションを張っている個人投資家にとって、目の前の相場がどう動くかをいち早く知ることは死活問題です。やはり、瞬時に上げか、下げかのシグナルが得られるというのは、誰もが望むことであろうことと思います。
私の分析手法の一つである計量モデルは、各タイムスパンに応じてシグナルを発します。即ち、1分足、5分足、60分足、日足、週足等々、それぞれの時間足チャートに適用することによって、それぞれの時間枠における買いシグナル、もしくは売りシグナルを発するわけです。
例えば、私の日足ベースモデルによると、ドル円は今年6月22日、ユーロ円は今年5月30日に買いシグナルが発生して以来現在まで点灯し続けています。尚、ポンド円は今年の4月7日、NZドル円は7月4日にそれぞれ買いシグナルが発生し、現在も点灯中です。日足ベースモデル(私は日足スパンモデルと名付けています)とは言え、意外にも長いトレンドを追うものであることがお分かり頂けると思います。
一方、60分足ベースモデル(短期スパンモデルと名付けています)は、数日から1週間程度の時間枠におけるトレンドを追いかけます。そして、1分足ベースや5分足ベースはまさに日計りトレードに最適なモデルとなります。それぞれ、1分足スパンモデル、5分足スパンモデルと名付けています。この1分足スパンモデル、5分足スパンモデルは短時間に相場が大きく動く時、例えば、GDPや雇用統計等の重要な米国経済指標発表時に最大の威力を発揮します。
以上、私が用いております相場分析手法、計量モデルを簡単にご説明致しました。
今後、このコラムにて、上記のモデルを主な分析手法としつつ、その他の、やはり個人的に工夫を加えた分析手法を用いて、相場予測を行って参りたいと考えております。
最後になりましたが、幾つかの「相場予測」を日足ベースにて行いました。
ドル円相場は、現時点にてドル買いシグナル点灯中。ただし、116円ミドルを割れるとシナリオ変更となります。
ユーロドル相場は、ユーロ買いシグナル点灯中ではありますが、先週にてピークアウトした公算が高いと読みます。理由はユーロドル相場の時間分析です。今年の高値1.2980をつけた週から次の高値である1.2940をつけた週まで12週経過、そして、この高値1.2940をつけた週から先週までが同じく12週経過しました。即ち、一目均衡表理論における「対等時間」であり、先週が「変化時間帯」に位置していたわけです。今週、先週の高値を越えて続伸するか、それとも反落するか、今週の動きが重要です。ただし、先週の高値である1.2901を越えると続伸の公算が高まります。
ユーロ円相場は、ユーロ買いシグナル点灯中ですが、ユーロのピークアウトのタイミングが正しければユーロ円も一旦調整局面入りする公算が高いです。
ポンド円、豪ドル円、NZドル円相場はそれぞれ中期上昇トレンドに変化はないものの、まだしばらく調整局面が続きそうです。






