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直感か?確率論か?

4月26日
板垣哲史

 相場に携わる者にとって、しばしば直感が勝敗を決めることが多々あります。売ろうか買おうか迷うことも局面局面でよくあることです。直感はたまたまどっちかの決断を強いられた時、ひらめきで決めるように思っているでしょうが、丁半博打と異なり、プロのトレーダーは根底に必ずデータに基づく確率論を瞬時に計算できる能力を持っており、傍から見たら直感と思えるような決断でも確率の高い方を選んでよい結果を生んでいることがよくあるようです。それでは、これからその直観力を試す問題を試してみましょう。

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 問題: あなたは、テレビのクイズ番組に参加し、運良く優勝しました。司会者は、あなたに、赤い色の箱、緑色の箱、黄色い色の箱のいずれかの箱の中に100万円が入っており、それを当てたら差し上げましょうといいました。
 あなたは、直感から赤い色の箱を選択しますと伝えました。すると司会者は、残りの箱のうち黄色い色の箱を自ら開け、はずれであることを教えてくれました。
 そして、今なら緑色の箱に変えてもよいですよ、と言いました。 
 どうやら司会者はどの箱が当たりだか知っているようです。
さて、あなたはどうしますか?

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 解説:普通に考えると、残された選択は赤い色の箱のままか、緑色の箱に変えるかの、二者択一すな
わち五分五分の確率は変わらず、自分のつきを信じてエイヤーと決める以外ないかと考えがちですが、
実は違うのです。
 あなたが赤い色の箱を選んだ時点で、当たりが赤い色の箱に入っている確率は1/3,そして緑色
の箱と黄色い色の箱のいずれかに入っている確率は2/3です。 
 次に司会者が3番ははずれといった時点ではどうかというと、相変わらず緑色の箱と黄色い色の箱
いずれか(この時点では緑色の箱)に入っている確率は2/3です。従ってあなたは、司会者の申し
出にしてやったりと喜び、躊躇なく「緑色の箱に変えてください。」と叫ぶのが、数学的確率論から
見ると、100万円の賞品が当たる可能性は66.7パーセントに跳ね上がるのです。
 なんだか狐につままれたような話ですが、こうした事態に直面したとき、すぐに数理学的発想、す
なわち、確率論が一瞬で頭をよぎる人は相場にも強いということです。 
 さてまだぴんと来ない人は、トランプを使って実験してみると更に解かり易いと思いますのでやっ
てみてください。 
 まず、トランプを3枚用意します。但し、1枚はジョーカーで、これを当りとします。3枚を裏に
してシャッフルし、1枚ずつ横に並べます。あなたは、一番左を選択しますがまだ開けません。残り
2枚を他の人に見てもらい、はずれをあけてもらいます。
 両方はずれでもどちらかを開けてもらいます。すると、この問題の状況と同じですね。さて、ここ
でトランプを配る時、一番左側と右側2枚の間に縦に1本線を引いてください。すると、2つのグル
ープが出来ましたね。そして、それぞれのグループの確率を考えます。左側は1枚しか配られないの
で、ジョーカーの入っている確率は1/3、右側は2枚配られるので、確率は2/3です。
 では、実際に3枚のトランプを何回もシャッフルして配り、トランプをあけてジョーカーが左と右
のどちらに入っていたのかを、記録していきましょう。30回、300回、とやっていくうちには、あ
たりが入っていた回数は。左対右で 1:2に近似して行くはずです。
 すなわち確率は1/3対2/3となります。
相場に勝つにはさまざまの経験から学ばねばなりませんが、確率論を普段から身に着けることは、直
観力と共に大きな武器となりますので、日頃の訓練を怠らないようにしましょう。

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2007年04月26日 18:57に投稿されたエントリーのページです。

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