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全ての相場は、今現在の相場の積み上がり

6月21日
マーフィー

 ドル円相場は、先週13日(水曜日)に最重要レジスタンスであった122.20円を抜け、今年の高値を更新しました。私自身は、それまで、1月29日につけた高値122.20円が今年の1番天井になり、この最近のドル円上昇にも拘らず122.20円は越えきれずに2番天井の形成に至る可能性が高いと読んでいただけに、「思惑」が外れた格好となりました。

 もちろん、相手は相場ですから、いつもそんなに綺麗に思惑通りに動くとは限りません。今回のケースにしても、もう少しドルが上昇しても反落する可能性は充分あります。
今月のレポートでお伝えしたいことは、相場が上がる、下がるといったことを、事前に「予想」することは実際のトレードを行うに当たっては大いに危険を孕んでいるという点です。

 私は、自らのトレード・モデルである「スパンモデル」での分析と同時に、時間分析や価格分析によって、相場の変化時間帯(加速もしくは転換)を事前に推し測る行為である「予測」を行います。ここで言う「予測」と一般的な「予想」とは違うものであると理解して頂けると幸いです。

 一般的に、世の中ではレンジ予想が当たり前のように行われているようです。毎朝の経済ニュース番組や新聞、雑誌等、相場に関する記事はほとんどがレンジ予想を含んでいます。恐らく、マスコミの記者やレポーターからの質問が当然のごとく行われている結果だと思われます。一般の個人投資家の方々の多くがやはりレンジ予想を期待し、望まれているようです。

 私が今回指摘したい点は、あまりに将来の動きにばかり関心が行き過ぎると現在の相場を見失ってしまいがちだということです。トレードする最大の目的は収益を上げることです。その為に、相場が上がるか下がるかを事前に知りたいのは当たり前だという発想が生まれても当然のことかもしれません。

 しかし、そういう「予想」という行為が原因で、多くの投資家がより多くの収益チャンスを失ってしまうのです。「利大損小」(利益を大きく、損失を小さく)という、本来あるべき理想的なトレードスタイルを貫き通す為の障害となってしまうのです。

 何が最重要かというと、「今現在の相場が買いか、それとも売りか」ということなのです。「今現在の相場が上げか下げか」と言い換えても良いかもしれません。将来の相場云々ではないのです。

 それでは、今現在の相場にだけ関心が行くとどういったメリットがあるかと言うと、まず、ストレスが減少するということです。私たちトレードを行う人間にとっては、実際にポジションを取ってトレードする状況においては、恐怖感、不安感、焦燥感、期待感などに潰されそうになっているケースが多いものです。理由は単純です。収益を上げたいという意識が過度にあり過ぎることです。加えて、損失を出したくないという恐怖感が強すぎるということです。その結果は、本人も予期していないレベルで売買を行ってしまうことで、損失を膨らませてしまうのです。

 それらの根本的原因は、これから先の相場がどうなるかにばかり気をとられているということです。将来のことは誰にも分かりません。ですから、そういう未知のものに心を奪われて、今現在の相場から目を離すようなことがあってはならないのです。

 全ての相場は、今現在の相場の積み上がりから成り立っています。今現在の相場の分析にだけ注力していけば、自然と収益につながるわけです。ぜひとも、この大切なポイントを忘れないで頂きたいのです。

 さて、話を元に戻しまして、ドル円相場は、122.20円を抜け、本稿作成現在(6月20日東京時間午後)123円台前半にて推移しています。上記に書きました通り、私の「思惑」は外れたものの、私のトレード・モデルである、「スパンモデル」は、日足ベースでは、4月26日以降ドル買いシグナルが点灯したままです。より短いタイムスパンに基づく、60分足ベースのシグナルは、13日の東京時間午後に121円台後半を越えた時点でドル買いシグナルが点灯しました。そして、現時点では、60分足ベースでは、ドル売りシグナルに転換しています。
即ち、60分足ベースシグナルは13日の午後に買いシグナルに転換した後、19日の深夜に売りシグナルに転換しているのです。一方で、日足ベースの買いシグナルに変更は生じていない状況です。

 このように、実践のトレード・モデルのシグナルはまさしく現在の相場の動きに従って刻々、そして淡々と発せられるわけです。時間及び価格分析によって、事前に相場の転換点を予測するという行為と、実際のトレードでの売買は別物と考える必要があるのです。もちろん、だからと言って、事前の予測に意味がないわけではありません。何故ならば、予測を行うことによって、相場の転換点を前に、心に余裕を持って、トレードを行うことが可能になるからです。

 尚、ご参考までに、20日東京時間午後現在、日足ベースにて、ユーロドルは、ユーロ売りシグナル(6月7日点灯)、ユーロ円はユーロ買いシグナル(3月27日点灯)、ポンド円はポンド買いシグナル(4月9日に点灯)、豪ドル円は豪ドル買いシグナル(3月20日点灯)、NZドル円はNZドル買いシグナル(3月21日点灯)、スイス円はスイス買いシグナル(3月23日点灯)、カナダ円はカナダ買いシグナル(4月4日点灯)がそれぞれ点灯中です。
60分足ベースでのシグナルについては、月1回の投稿では、アップデートが間に合いませんので割愛させて頂きます。

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2007年06月21日 09:18に投稿されたエントリーのページです。

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