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今年の年末までのドル円相場

04月24日
板垣哲史

  2008年になってから早、5ヶ月目に入ろうとしている。年初から米国のサブプライム問題が、相当深刻であるとのニュースが相次ぎ、マスコミでは、ドル円の為替レートも1994年以来の1ドル80円を切るとの憶測が飛び交い、100円台に相場は戻ったものの、外債や外株を保有しているファンドや輸出業者も戦々恐々とした日々を送っている。年初から3月が近づくにつれ、3月期末までに持っていた余剰のドルをずるずると処分し始めた為に、3月17日には、95円71銭までドルが売られ、肝を冷やす事態となった。こうした非常事態になると必ずテレビに登場して扇動することを得意とする元財務官が出てきて「まだまだ円安、これからが本番」と得意げに語る様は、なきなしのドル預金に頼っている筆者にとってはなんとも苦々しい。たしか元財務官は、去年の夏、124円まで行ったとき、「ゼロ金利に近い円には全く魅力が無い。140円にいってもおかしくない。」といっていたような気がする。どうやら、彼がテレビに登場した時は、ほぼ間違いなく、相場のボトムアウトであり、ピークアウトであることが、今回も証明されたといってよい。3月年度末の日銀発表の公式レートは、1995年3月期以来13年ぶりに1ドル100円を切り99円37銭となり、輸出を頼みとする日本経済に暗雲が漂った。 しかし、4月はいると決済通貨としてのドルの不足が顕著となり、午後には103円の88銭までドルが戻り現在に至っている。

 ここであらためて昨年末に過去五年間のドル円の為替レートの年間変動率とそれぞれの年の際円高と際円安の数字を検証することによって、2008年の年末までのドル円の為替レートの動きを想定してみたい。
過去五年間のドル円のレンジと中心レート
       高値    安値    変動幅   中心レート  変動率
2007年  124円12銭 107円25銭 16円92銭 115円66銭 14.7%
2006年  119円87銭 108円97銭 10円90銭 114円42銭  9.5%
2005年  121円38銭 101円67銭 19円71銭 111円52銭 19.6%
2004年  114円87銭 101円82銭 13円05銭 108円35銭 12%
2003年  121円86銭 106円74銭 15円12銭 114円30銭 13.2%

五年間平均120円42銭 105円29銭 15円14銭 112円85銭 13.8% 

今年の変動幅は、4月24日現在で以下の通りである。
2008年 110円11銭 95円71銭 14円40銭 102円91銭 14.0%
 このことから、今後の変動幅を予測すると、1ドル80円となることは不可能に近いといわざるを得ないのではないか。市場はかなりサブプライム問題の深刻さをすでにかなり織り込んでいるとするなら、第一ラウンドは既に終了したと見てよいだろう。
 
 四年前の米大統領選の年の変動率は12%であったが、平均よりやや大目の15%の変動幅を想定し、現在までのドル円の安値は1月9日の110円11銭、高値は3月17日の95円71銭から、現在の中心レートを102円90銭とすると、今年一杯の最円高は95円15銭、最円安は110円65銭という事になり、これから夏場に向って日本国内の経済の悪化にも目が向き始めることから110円を超える円安トレンドとなり、秋口に第二ラウンドが始まり、再び円高の圧力が掛かるが、何処か大手の金融機関が破綻するのを待ってFEDがROCのような救済ファンドを作ることによって危機を脱するにいたるのではないか。恐らく、そのときでも1ドル95円を切るのはかなり厳しいとみたい。年末着地は100円前後といったところになるのではなかろうか。もちろん状況次第によっては、来年は、95円を突破する可能性を否定することは出来ないが。

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2008年04月24日 14:38に投稿されたエントリーのページです。

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